TECHNOLOGY技術開発

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技術・開発

架線支線ロッド劣化判定システム

本システムは、東日本旅客鉄道株式会社殿と共同開発を行いました。

鉄道電力設備には電車線・き電線・配電線などの様々な架線があり、この架線を電柱に引留める際、架線と反対側には支線が配置されています。この支線は架線の張力に抵抗する役目を担っており、この張力に抵抗する部品の1つに支線ロッドと呼ばれる金属棒はあります。支線ロッドは地上部分で支線と接続され、下部の大部分は地中に埋没されています。この支線あるいは支線ロッドが破断しないようにメンテナンスすることが非常に重要で、これらの健全性の確認は重要な点検項目となります。
そこで、東日本旅客鉄道株式会社殿と共同開発を行い、非破壊検査技術の超音波技術を用いて直接目視できない支線ロッド埋設部の腐食状態を高精度に判定できるシステムを開発しました。

架線支線ロッドの特長と検査のイメージ

特長

腐食レベルを3段階で評価し、概ねの減肉量評価が可能です。現場で評価が可能なので、保守管理を効率化できます。システム自体はバッテリーで動作します。システム全体はハンドキャリー可能で携帯性に優れています。

検査イメージ

支線ロッドの気中部に専用の超音波センサーを設置し地中部の支線ロッドへ超音波を発信します。その受信データを元にその場で腐食状況を判定することができ、現場での迅速な判断が可能になります。

使用機器

支線ロッド超音波深傷装置

超音波探触子フォルダー

支線ロッド腐食測定状況