SERVICEサービス

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サービス

制振装置の設計・製作・性能評価

設備種別
その他設備
事業
技術コンサルティング・エンジニアリング

制振装置(※)の設計・製作および性能評価までのトータルソリューションの提供

※制振装置(同調質量ダンパー, 英称:Tuned Mass Damper, 略称:TMD)により、構造物の振動エネルギーを消費し、対象構造物本体の振動を抑制します。

概要

インフラ構造物は、様々な外力(風、地震、歩行外力、交通荷重など)にさらされ、その外力に応じた様々な揺れが生じます。
このような揺れを抑える対策の一つとして、制振装置(同調質量ダンパー:Tuned Mass Damper=略称「TMD」)があります。
当社の制振装置(TMD)は、概念図に示すように、本体の構造物の代わりに制振装置(TMD)が大きく揺れることで、揺れを振動装置で吸収し構造物自体の揺れを抑制します。
当社では制振装置の設計および製作はもちろん、現地での性能確認から、構造物の揺れの計測、強度検討まで、トータルでお手伝いします。

対象構造物
照明柱、歩道橋、道路橋、煙突、高層建物等

制振検討業務
(技術コンサルティング~エンジニアリング業務)

技術コンサルティング業務

対象構造物の振動特性調査
およびTMDの設計

Step.1

現地振動測定
  • 振動測定(固有振動数、構造減衰の評価)
  • 加振減衰試験

Step.2

評価
  • 振動使用性および疲労損傷検討など

STEP.3

対策案立案
  • TMDを含む複数対策案の比較検討
  • 最適な対策案の提案

TMD採用の場合

STEP.4

TMDの設計
  • 装置の諸元決定
  • 設計図面作成

エンジニアリング業務

TMDの製作・設置

STEP.5

装置の製作、製品検査

STEP.6

装置の据付

STEP.7

制振効果の確認

※ニチゾウテック(NTI)とTESolution Co., Ltd.(韓国、TES)は、より精度の高い制振装置(TMD)を提供するため、業務・技術協力を行っています。

コンサルタント業務事例

対象構造物

  • 建設後50年以上経過した某歩道橋
  • 上部工形式:連続鋼桁鋼床版
  • 対象支間長: 32m(P1↔P2間)+ 24.8m(P2↔H2間)

検討概要

  • 固有振動解析(振動モード、固有振動数、一般化質量の算出)
    (図1)
  • 現地振動計測(通勤時振動、加振減衰振動、歩行振動の計測)
  • 解析と実測結果の比較および制振対象の検討(図2 & 3)
  • 制振装置諸元および目標制振性能の検討(図4)

図1 固有振動解析結果

図2 歩行者と制振装置を考慮した
応答シミュレーションの解析モデル

図3 歩行による歩道橋の応答シミュレーション
(現地計測値と解析値の比較、制動装置なし)

図4 TMDありとなしの場合の応答シミュレーションの比較
(TMD質量比2.5%、理論上の最大制振性能時)

施工事例

NTI単独、共同実施、共同改良案件

概要

NTIが単独で実施

  • 歩道橋
  • 最大支間長:47.7m
  • 固有振動数:約1.8Hz
  • 設置年:2001年

制振装置の概要

  • タイプ:TMD(2セット、高欄設置型)
  • 制御方向:鉛直方向
  • 仕様:駆動重錘 135kg

概要

NTIとTESが共同で実施

  • 鋼製煙突
  • 高さ:50m
  • 固有振動数:1.57Hz(X, Y)
  • 設置年:2011年

制振装置の概要

  • タイプ:TMD(2セット)
  • 制御方向:水平2方向
  • 仕様:駆動重錘 240kg

概要

TESが単独で実施(2018年にNTIと共同して日本国内向けに改良)

  • 斜張橋
  • 最大支間長:484m
  • 固有振動数:約0.5Hz
  • 設置年:2012年

制振装置の概要

  • タイプ:TMD(4セット)
  • 制御方向:鉛直方向
  • 仕様:駆動重錘 3.25ton

TESが単独で実施した実績例

ニチゾウテック(NTI)とTESolution(韓国, TES)はより制度の高い制振装置(TMD)を提供するため、
業務・技術協力を行っています。

概要

  • 吊橋(吊りケーブル・吊り部材)
  • 最大支間長:1,800m
  • ケーブル固有振動数:約1Hz〜40Hz
  • 設置年:2015年

制振装置の概要

  • タイプ:ストックブリッジダンパー(120セット)
  • 制御方向:水平方向
  • 仕様:駆動重錘 4.62Kg+7.90Kg(1セット当たり)
  • ※吊橋ハンガーケーブル振動対策用

ストックブリッジダンパー(SBダンパー)を用いた円形断面吊り材に生じる渦励振の制振対策

概要

  • アルペンスキージャンプ台タワー
  • 高さ:115m
  • 固有振動数:0.49Hz(X), 0.39Hz(Y)
  • 設置年:2009年(※平昌オリンピック, ジャンプ台)

制振装置の概要

  • タイプ:TMD(1セット)
  • 制御方向:水平2方向
  • 仕様:駆動重錘 25.0ton(X), 23.0ton(Y)

概要

  • 高層建物
  • 高さ:185m(39階)
  • 固有振動数:0.25Hz(X), 0.24Hz(Y)
  • 設置年:2010年

制振装置の概要

  • タイプ:TMD(1セット)
  • 制御方向:水平2方向
  • 仕様:駆動重錘 160ton