TECHNOLOGY技術開発

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技術・開発

アンカーボルト劣化調査

構造物固定用アンカーボルトの測長から、腐食欠損部の検出まで、簡便に精度よく判定できます。

システム例

アンカーボルトの長さ測定

直線形アンカーボルト

L形アンカーボルト

落橋防止装置や道路照明柱、道路標識柱等の構造物の形状・寸法などからその定着長さが決定されるアンカーボルト。
コンクリートの基板上にそれらの構造物を固定するものであるため、建設後にアンカーボルトの長さを測るのは困難な作業となります。
超音波垂直法は、そんな状態のアンカーボルトの長さを測る、簡便かつ短時間で精度の高い計測方法で、デジタル形超音波探傷器と垂直探触子の装置構成だけで簡単に測長ができます。

  • 測定時の精度はボルトの全長の±0.1%です。
  • 測定長さは、約5mまで可能です。

アンカーボルト劣化診断調査

アンカーボルトの腐食パターン

アンカーボルト劣化診断調査

野外設置のアンカーボルトの場合、雨水等によって、ベースプレート内の部分やベースプレートと基礎コンクリートとの境界部分に腐食による断面欠損が発生します。
その性能劣化状態は以下の3パターンに分別できます。

  • ①ネジ山が腐食し、欠損した状態(パターンA)
  • ②ネジ底よりさらに腐食した状態(パターンB)
  • ③腐食による疲労割れ(パターンC)

③(パターンC)の状態になると、ボルト自体の破断を導き重大事故を招くおそれがあるため、疲労割れ発生の起点となりうる断面欠損部を発見することが重要です。
ニチゾウテックでは、超音波をボルト頂部から縦軸方向に垂直に入射する方法と、角度をつけて入射する、2種類の超音波検査による断面欠損部検出方法を実施しています。

測定方法

垂直入射法(断面欠損が大きい場合)

斜め入射法(断面欠損が小さい場合)